今回はこのような疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- 米国の債券ETFの特徴とは?
- メリットは、安定性が高くリスクが低いこと
- デメリットは株よりも値上がり益が低い
- ポートフォリオに加えるべき理由
- 債券ETFの買い時
- おすすめの米国の債券ETF
- 【米国株ETF】おすすめの債券ETFを紹介!利回りや買い時も徹底解説まとめ
これから米国株投資をしたい方にとっては基礎知識として欠くことのできないのが債権ETF
株式と比べると値動きが安定していて、分配金を着実に受け取ることができるので長期の資産運用におすすめの投資商品といえます。
また、暴落の際にポートフォリオの下げを滑らかにする役割もあります。

株式だけのポートフォリオだと株価下落の時に不安を感じる…



債券は株式より安定性が高くリスクが低いって本当なの?



意外と債券ETFが多くて優良な債券がいまいちわからないからおすすめを知りたい
そこで、今回は2017から投資している投資家であるギールが米国の債券ETFについて紹介していきます。



米国の債券ETF別の特徴や種類を知っておくと、周りと差が付きます!
米国株は成長が見込めて魅力だけど、取引手数料は日本株に比べて実はけっこう高い…。
できるだけコストを抑えて取引したいならDMM株がおすすめ。米国株そして米国ETFの取引手数料0円なので、お得に取引するのもありです!


米国の債券ETFの特徴とは?
そのETFの中の債券ETFは、債券で構成されたETFのことを指します。
主に国が発行する国債や企業、不動産(リート)が発行する社債に分類されます。
米国債券の場合、米国の財務省が発行する米国政府の債務証券のことを指します。
それに対して企業が発行する債券が社債となっています。


米国債券ETFの特徴は以下の通りです。
- 市場でいつでも売買できる
- 株式のような値動きがある
- いろんな時期や種類の債券に分散投資
- 金利が上昇する局面で債券価格は下落
- 売買手数料や信託報酬などの費用が株よりもややかかる
1.市場でいつでも売買できる
通常の債券は購入して満期日まで持ち続けることで、満期日を迎えた際には購入した金額で償還。
そして購入した時の利率に応じて分配金を受け取る仕組みとなっています。
そのため、長期投資が前提で満期日になるまで頻繁に売却できないデメリットがあります。
特に個人投資家が頻繁に債券を短期で売買するのは一般的ではありません。
しかし債券ETFはいつでも売買可能です。
しかも、1株から少額で購入、解約手数料なしで売買できるので、まとまった資産がなくても積み立て投資が可能です。
2.株式のような値動きがある
通常の債券は、購入して持ちづづけていれば満期日に購入した金額で償還する形となっています。
しかし、実際には金利の動きに伴って債券価格は変動します。
これを利用して資金を増やしたり分配金を受け取ったりすることができるのが債券ETFです。
そのため、金利が上がると債券価格が下がり、逆に金利が下がると債券価格が上がるのが通常です。
個人投資家にとってはあまりなじみはないのですが、実は投資銀行や証券会社は債券をトレードすることで巨額の利益を狙っています。
例えば、これから紹介するTLTのように金利の動きなどに応じてリアルタイムで値動きします。


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3.いろんな時期や種類の債券に分散投資
銘柄によっては米国の債券ETFは複数の時期や種類の銘柄が組み込まれて運用されています。
単純に米国債や社債1銘柄で運用した場合、金利条件が悪い時期に買い付けてしまって損をする可能性があります。
そこで
- 同じ債権でも満期期間が1年、5年、10年と違う時期に分散投資
- 複数の社債に分散して投資
- 20年と長い期間のものに投資
といった様々な運用ができます。


4.金利が上昇する局面で債券価格は下落
債券は金利が上昇すると価格が下落する特徴があります。
コロナショックから立ち直るために行った金融緩和政策によって加速したインフレを止めるために22年に入って米国の政策金利の引き上げをしました。
その影響で米国債券の価格は急落しています。
株式と比べると緩やかだけど債権としてはかなり大きい値動きです。


5.売買手数料や信託報酬などの費用が株よりもややかかる
債権ETFの購入や保持の際に、売買手数料や信託報酬などの費用が株よりもややかかる傾向だと言われています。
しかし実際に調べてみると、投資会社ブラックロック社が販売している米国債券ETFが0.15%と高いのに対してバンガード社は他の米国株ETFと同水準です。
つまり、一部のブラックロック社の米国債券ETFのようなだけが信託報酬が高いだけで、他の債券ETFは米国株ETFとほぼ同じ水準の安さになっています。


これに対してSBI証券が発表している米国株ETFランキングで人気の米国株ETFは0.03%~0.07%とバンガード社の債券ETFと同じ水準の安さです。


米国株ランキング(SBI証券) | 信託報酬 |
SPYD | 0.07% |
VOO | 0.03% |
VYM | 0.06% |
VTI | 0.03% |
QQQ |
たった0.1%か0.03%の違いに感じますが、長期的に保有するほど支払う信託報酬が増えるため、購入する前に確認しておく必要があります。
メリットは、安定性が高くリスクが低いこと


債券ETFに投資する最大のメリットは、安定性が高くリスクが低いことです。
2019年後半~2021年にかけて、新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり相場は大きく変動しました。
一方で債券ETFの騰落率は株式等に比べて値動きが小さく、比較的安定した動きを記録しました。
そのため、債券ETFは株式等に比べてリスクが低い投資なので、値動きを押さえて安定して運用をしたい方にはおすすめです。
特に自分のポートフォリオのリスク資産を取りすぎた場合は債権ETFで安定性をカバーするのに最適です。
なので株式1000万以上になってから検討する投資家が多いですが、少額投資をしている中で元本割れが怖い方は3割以下に投資するのをおすすめします。
デメリットは株よりも値上がり益が低い
一方で最大のデメリットは株よりも値上がり益が低いところです。
債券ETFは、値動きが小さく安定している代わりに株のような爆益を狙いにくいです。
そのため経験の浅い初心者の投資家やリスク許容度が低いの方は、リスクを抑えた債券ETFを一定数投資するがおすすめといえます。
ポートフォリオに加えるべき理由
以上の特徴から債券は株式と比較すると良くも悪くも大きく稼げないです。
そのため、値動きが安定していて、分配金などのインカムが安定的に出るので高配当投資を目指す人にとってはありがたいです。
長期的に見れば株式の方がリターンが高いのは間違いないですが、株だけの保有だと暴落の際に配当金が減ったり予想よりも株価が下落したりして精神的にきつくなります。
実際、過去5年間の債券ETF BNDとS&P500のチャートを比較してみると債券の方が値動きが安定しているのがわかります。


そのため値動きを抑えて安定して運用したい場合や、近い将来にリタイアなどで給与収入減っていく人などは、債券ETFの比率を増やした運用が最適です。
債券ETFの買い時
ここから債券ETFの買い時を紹介します。
一般的に債券ETFは金利が上がると、債券価格は下落する性質を持ちます。
参考として、米国政策金利と米国債券ETFであるBNDの株価推移の表を紹介します。
2008年後半のリーマンショックから政策金利はほぼゼロとなっていて、政策金利が直近のピークになったところでBNDは株価が上昇し始めました。
そしてコロナショックが発生した2020年には再びゼロ金利になるとBNDの株価は上昇しました。


なので、金利が上昇してピークになったときが買い時です。
金利が高いときに買っておくと
- 安く債券ETFに投資できる
- 保有期間中は利息も受け取れる
- 金利が下がってくると債券価格は上がるので売却すると売却益も得られる
と様々なメリットを得ることができます。
おすすめの米国の債券ETF
ここからは投資歴7年のギールが実際に投資している債権ETFの中でおすすめのものを紹介します!
米国総合債券ETFのAGG
信託報酬(税込) | 0.04% |
分配金 | 2ドル(年12回) |
分配金利回り | 2.17% |
必要投資金額 | 96~119ドル(1口) |
米国の債券市場全体に連動している債券ETFです。
長期・中期・短期の米国債券9,000以上の銘柄に幅広く投資されていて、値動きが安定しているのが特徴です。
年率で2〜2.5%程度の安定した分配金利回りを期待できます。
バンガード社が発行しているものがBND、ブラックロック社が発行しているものがAGGとなっていて、特徴に大きな差異はないです。
どちらも委託手数料が安く、定番の米国ETFです。


米国総合債券ETFのBND
信託報酬(税込) | 0.035% |
分配金 | 1.9ドル(年12回) |
分配金利回り | 2.62% |
必要投資金額 | 73~88ドル(1口) |
こちらはAGGと同じほぼ動きする債権ETFです。
しかし、こちらの方が必要投資金額、信託報酬が安いので少額投資したい方にとってはこちらがおすすめです。
長期国債ETFのTLT
信託報酬(税込) | 0.15% |
分配金 | 2.5ドル(年12回) |
分配金利回り | 2.35% |
必要投資金額 | 82~171ドル(1口) |
20年を超える米国長期国債と同じ値動きを目指すETFです。
米国の長期国債で構成されるETFで、長期的には米国の長期金利が低下していることもあり価格は上昇傾向です。
長期債券は、短期の債券に比べて利回りの変動が大きく市場の動きにも反応しやすいです。
なので他の債権と比べると1年間で±13%程度と値動きが大きくなる特徴があります。
安定したインカムだけでなく、値上がり益も期待できるのがおすすめポイントです。


ハイイールド債に分散投資したHYG
信託報酬(税込) | 0.49% |
分配金 | 2.5ドル(年12回) |
分配金利回り | 3.7% |
必要投資金額 | 75~105ドル(1口) |
HYGは米ドル建ての高利回り社債で構成される指数と同等水準の投資成果を目指したETFです。
いわゆる信用力の低くてハイリスクな『ジャンク債』で構成されるハイリスクハイリターンな債権ETFで、他の債権よりも配当利回りが3.7%と高いです。
その分信託報酬が0.49%と高いものの、株式よりも値動きが大きくないので多少のリスクを考慮すれば安定した値動きが期待できます。
実際にS&P500の動きと比較すると、コロナショックのあった2020年2~9月ではS&P500が暴落しHYGの株価は上昇して株価が逆転しています。


債券ETFへ投資をしいるけど
- 定期的かつ高い分配金が欲しいという方
- 毎月分散投資で多く分配金が欲しい方
- 資産全体の分配金利回りを高めたい方
におすすめの債券ETFといえます。
【米国株ETF】おすすめの債券ETFを紹介!利回りや買い時も徹底解説まとめ
以上、【米国株ETF】おすすめの債券ETFを紹介!利回りや買い時も徹底解説まとめでした。
投資をするとつい忘れがちですが、投資の基本は
- 『大きく負けないこと』
- 『市場に居続けること』
のふたつです。
確かに株式の方が値動きが激しく短期で大きな利益が狙えます。
特に将来的に株価が10倍になるテンバガー銘柄はロマンがあり、次のAmazonになり得そうな銘柄を探すのも楽しいです。
しかし、実際に投資をしてみると市場の動向次第で大きな損失を出すこともあります。
それによって



か、株価がダダ下がりして元本割れが…



もう株が怖いからもうやめる!
と感情的になって損切りをして株式投資の世界から退場してしまう方も多いです。
しかし、投資した銘柄によっては一時的に暴落しただけで長期的に保有しておけば元本割れから回復して利益を得る可能性もあります。
今では人気銘柄であるappleも設立当初は0.13ドルでジョブズが2007年にiPhoneを発表するまでは20年間パッとしない銘柄でした。
しかし、ジョブズの革新的な発想で生み出されたiPhoneやiPadによって徐々に上昇し2019年を境に100ドルまで上がりました!


https://www.msn.com/ja-jp/money/watchlist?tab=Related&id=a1nhlh&ocid=ansMSNMoney11&duration=1D&relatedQuoteId=a1nhlh&relatedSource=MlAl&src=b_secdans
値動きが株式に比べて激しくない分、大きく負けない銘柄にバランス投資して精神的もポートフォリオも安定してくれる銘柄です。
そんな期待できる銘柄に長期的に投資をするには債権ETFに少額投資をして、少しでも株価を安定させるのがおすすめです。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜび参考にして頂ければと思います。
最新情報を取得する方法、どうウォッチすれば良いか
オックスフォードクラブで最新情報を入手
日本だとどうしてもアクセスしずらい米国株の情報ですが、数少ない情報を得られるのがオックスフォードインカムレターです。
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米国株は成長が見込めて魅力だけど、取引手数料は日本株に比べて実はけっこう高い…。
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米国株そして米国ETFの取引手数料0円なので、お得に取引するのもありです!
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最後に
最後まで記事をご覧いただきありがとうございます!
この記事を読まれた方は、以下に紹介する記事もご覧になっています。
読まれている方に少しでも役に立つよう、資産運用に関連するトピックについて解説しています。ぜひご覧ください。
これまで、投資家ギールが投資した日本株やその他気になった銘柄を一挙にまとめました!


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