【安定の三菱商事】が今でも堅実な投資先か調べてみた

高配当投資投資って魅力だけど

一方で景気が悪化すると

• 株価が下落しやすい
• 減配や無配のリスクがある
• すでに成熟していて将来性が微妙

といったイメージがありますが、これらのイメージを払拭してくれる銘柄がまだまだあります！

特に三菱商事は成熟した大企業であるものの総合商社業界首位である点や非資源分野の強化でV字回復している点もあり優秀です！

そこで、今回は石油や石炭などの資源関係をはじめ、機械、食品、化学品など幅広い製品を取り扱っている三菱商事について知りたい方に向けて解説していきます！

このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

非資源分野を強化した三菱商事が高配当銘柄として優秀だと言われている根拠

項目名	内容
会社名	三菱商事
ティッカー	8058
誕生月	1950年4月1日
上場日	1954年6月
仕事の内容	大手総合商社。 天然ガスや石油といった資源や、セメントや生コンといった素材、産業インフラ、食品産業に事業展開
配当献上月	3月
特徴	・非資源に力を入れているため安定した業績を出している ・
主なリスク	・

三菱商事は、言わずと知れた総合商社業界首位の会社で三菱グループ中核を担っています。

主に石油や石炭などの資源関係をはじめ、機械、食品、化学品など幅広い製品を取り扱っていて事業の多角化をしていると言えます。

商社の中では唯一、減配しないで増配を目指す累進配当を宣言したことで知られており安定した業績と高い配当利回りを維持し続けています。

そのため、マネックス証券の銘柄スカウターで確認すると

配当利回りは一時的に５％を超えた事はありましたが、2020年以降に株価大きく上昇していて利回りは低下していたものの

それでも配当利回りは3.5％超えかつ、業績も回復傾向にあります。

ちなみに業績が2013年ごろから下落傾向にある原因は、石油や鉄鉱石の価格が暴落して資源エネルギー市況の低迷が続いた影響によるです。

資源分野の割合が高い三菱商事と三井物産は創業以来初の赤字決算となった一方で、伊藤忠商事では非資源分野に力を入れていたため、エネルギー市況低迷の影響をそれほど受けることなく2015年度に業界首位に踊り出ました。

参考記事：業界に走る衝撃…伊藤忠が商社首位へ　“岡藤流”の攻めで躍進、死角はあるか（Sankei BIz）

ちなみに、伊藤忠商事の記事も確認できます。

また、優良銘柄の根拠として以下の3つが挙げられます。

株価が2013年ごろまで1500円程度だったものの、アベノミクス効果によって2015年ごろに2800円程度の水準まで上昇しています。

わずか３年足らずで株価２倍程度なので配当金を考えると十分すぎるパフォーマンスをいえます！

しかし、2015年以降は、資源価格の下落やチャイナショックもあり株価は1800円程度まで下落。

そこから2016年半ばごろから再び上昇し、3000円を超える水準まで株価は上昇しているのがわかります。

現在の株価はこちらで確認できます。

さて、ここから三菱商事の業績を調べてみると、高配当銘柄として優秀な銘柄候補としてかなり優秀であることが分かりました！

具体的に分析してみると主に8つの項目を見ていきます。

なお、分析をする際はこちらのIRＢＡＮＫを参考にしています。

↓

なお、今回の銘柄の選定はこびと株さんのブログ（高配当株のポートフォリオは、金のタマゴを産む”痩せない”ニワトリのようなものである）で紹介されていた企業の一覧

分析のやり方は両学長のブログで紹介されていた分析ツールを元に行っています。

分析ツールの詳細が知りたい方は【初心者向け】高配当株の「分析ツール」の使い方をカンタン解説をご参照ください。

アクリートの投資価値	判定
売上高	4
EPS	3
営業利益率	3
自己資本率	2
営業活動によるCF	4
現金等	3.5
1株あたりの配当金	5
配当性向	5

売上高

4

まず、売上高を確認すると、過去5年間で約3倍の17兆円記録しました！

EPS

3

EPSを確認すると

2016年にマイ転して不安定であるものの、2022年に+443.44％の635.06円を記録しました！

こちらは石油や鉄鉱石の価格暴落によって資源エネルギー市況の低迷が続いた影響によるものです。

一方、非資源分野に強い伊藤忠商事は他の総合商社と比べると資源分野に遅れたのが原因で2015年度に業界首位に踊り出ました。

参考記事：業界に走る衝撃…伊藤忠が商社首位へ　“岡藤流”の攻めで躍進、死角はあるか（Sankei BIz）

しかし、2022年度は巣ごもり需要による輸出入の増加やウクライナ情勢による原油高で三菱商事のEPSが上昇しています！

営業利益率

3

• 平均営業率７％
• 業種別平均値1.61%（卸売業）
• 同社4.16％

続いて営業利益率を確認すると

平均7％より下回っているため微妙ですね…。

しかし、いまのところ4％と上昇傾向なので今後増える事を期待します。

自己資本比率

2

ここで自己資本率を確認すると、40％~80%と健全ラインからやや下回っているため微妙です。

これは、金融業では自己資本比率が低い傾向にあり、運転資金が大きく通常短期の借入金で賄われるからです。

詳しくはこちらで紹介しています↓

なぜ卸売業の自己資本比率は低いか？ – MBA x 総合商社道場 (hatenablog.com)

営業活動によるCF

4

営業活動によるCFを確認すると、長期的に上昇傾向で1兆円を2年連続記録しています！

現金等

3.5

現金等を確認すると、1兆円を維持していて簡単に潰れない状態です！

一株あたり配当金

5

一株あたりの配当金を確認すると、過去5年間右肩上がりの上昇で期待できます！

配当性向

5

続いて配当性向ですが、2021年に一気に115％超えを記録したものの2022年に20％に戻っています。

115％は普通、危険サインですがあくまでも一時的な状態であるため安心できます。

三菱商事の投資価値

これらの情報をまとめるとこちら！！

アクリートの投資価値	判定	判定理由
売上高	4	過去5年間で約3倍の17兆円記録
EPS	3	2016年にマイ転して不安定であるものの、2022年に+443.44％の635.06円を記録
営業利益率	3	平均7％より低いが、直近1年に4％に上昇
自己資本率	2	40％~80%と健全ラインからやや下回っている
営業活動によるCF	4	長期的に上昇傾向で1兆円を2年連続記録
現金等	3.5	1兆円突破
1株あたりの配当金	5	過去5年間右肩上がりの上昇で期待
配当性向	5	2021年に一気に115％超えを記録したものの2022年に20％に戻っている

これらの分析をまとめると、営業利益と自己資本比率、配当性向に懸念点はあるものの他は基本的に投資価値があると判断できます！

今は総合商社全体的に株価が上昇傾向であり割高傾向です。

しかし、配当利回りが高い点で投資価値がありますし、非資源の伊藤忠商事と組み合わせてリスク分散することによってよりポートフォリオが安定します！

どうやって情報を得ているの？

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最後に

最後まで記事をご覧いただきありがとうございます！

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